車両の状態に基づく適切な点検・整備①|認証基準と取り組みのポイント

認証基準

点検・整備を整備事業者に依頼するときは車両の状態を日常から把握し、ドライバーに対して環境に影響を与える現象について伝えていることが認証基準となります。

 

取り組みのポイント

  1. 環境に影響を与える車両状態とは何か、どんな影響を与えるのかについて資料にもとづいてドライバー教育をします。資料は既存のものでも自社独自のものでも構いません。
  2. 環境に影響する現象が発生したときの報告・伝達のルールを文書化し、車内の誰から誰へ報告するか、社外の整備工場へ誰が伝えるかなどを明確にします。
  3. 社内・社外へ現象を報告・伝達するときには書類で確実に伝えるようにします。そのとき使う点検・整備依頼書などを作成して現象発生時に利用します。
  4. 現象が発生したときは整備工場ですみやかに点検・整備を受け、車両を正常な状態に戻し、その点検・整備の記録を入手して保管します。
  5. 現象発生時の点検・整備依頼書などは、その利用を確実なものにするために現象が発生したときだけでなく、車両全般の不調時に報告書類として日常的に使用するようにしましょう。

 

環境に影響を与える現象の例

排ガスの汚れがひどくなってきた。
燃費が悪くなってきた。
車両の騒音が増してきた。
エアコンの効きが悪くなってきた。

 

 

審査での確認ポイント

  1. 環境に影響する現象について資料にもとづいて教育しているか確認されます。
  2. 現象発生時の社内・社外への報告・伝達ルールを定めて文書化しているか確認されます。ただし、誰が報告するか、誰が点検・整備依頼書に記入するかなどは問いません。
  3. 現象の報告・伝達シートなどを作成し、利用しているか確認されます。現象の発生がなければ連絡シートなどを使用した実績の有無は問いません。
  4. 現象が発生した場合は、整備工場で点検・整備を受けたか確認されます。

 

審査で確認する書類の例

書類①

排ガスの状態、燃費の低下、騒音の増加、エアコンの効き具合などの環境に影響のある現象が何かを具体的に書かれた資料と、その資料の内容をドライバーへ知らしめていることがわかる下記のいずれか。

  1. 社内教育資料
  2. 社内通達文書
  3. 社内報または営業所や点呼場への掲示物
  4. 教育記録簿

 

 

書類②

環境に影響のある現象が発生したときに、その内容を伝える仕組み(報告のルールを示した基準書、車内や整備工場への点検・整備依頼書など)をドライバーに知らしめていることがわかる下記のいずれか。

  1. 環境に影響のある現象が発生したときの報告ルールを定めた書類
  2. 点検・整備依頼書などの点検整備に関する連絡シート
  3. 異常があった場合の点検・整備の記録

 

 

まとめ

3ヵ月点検や実際に故障したときでなければ提携整備工場にトラックを入れることは難しいというトラック運送事業者様も多いかと思います。

しかし、環境に優しい経営をしてグリーン経営認証を取るためには、走行はできるが環境に悪影響を与える車両の現象についてドライバーに教育を行い、先手を打って点検・整備に出すようにしなければなりません。

 

トラックを整備に入れれば運行できなくなり売上ダウンにつながるため実際には難しい部分もありますが、グリーン経営を徹底するようにしてください。

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