Gマーク評価項目をしっかり解説!知って損なし

トラック運送会社がGマークを取得するには、

  1. 定められた評価項目の評価。
  2. 法令に基づく認可申請、届出、報告事項が適正になされているかの評価。
  3. 社会保険と労働保険が適正に加入されているかの評価。

の3つの条件をクリアする必用があります。

このページでは3つの条件のうち、最もウェイトを占める「評価項目」の内容をご説明いたします。

 

気になる評価の方法の内容とは?

評価項目はトータルすると38項目です。38項目ごとに適正に行われているかどうかのチェックを受け、適正であれば項目ごとに定められた点数が加算されます。

点数は100点満点中80点以上の評価を受けなければなりません。したがって79点以下であった場合、申請は受付けられません。

 

38項目は4つのセクションに分類され、セクションごとに設定された点数(基準点と言います)を上回る必用があります。分類されたセクションの中で一つでも基準点を下回るとGマーク認定を受けることができないシステムになっています。

 

4つのセクションはこれだ

4つのセクションは以下のように分類されています。

  1. 安全性に対する法令の遵守状況
  2. 運輸安全マネジメントに対する取組状況
  3. 事故や違反の状況
  4. 安全に対する取組の積極性

 

以下で、各セクションの評価項目と配点について詳しく見ていきましょう。

 

①安全性に対する法令の遵守状況

安全性に対する法令の遵守状況は、都道府県の貨物自動車適正化事業実施機関(以下、地方実施機関と言います)による巡回指導の結果を用います。新規でGマーク申請をする年場合は7月1日~10月31日までのあいだに巡回指導を受けます。更新申請の場合は、4月から順次巡回指導が行われます。

安全性に対する取組状況は24項目で配点37点です。次にご説明する運輸安全マネジメントに対する取組状況の配点3点と併せて40点となり、40点中32点以上取らないとGマーク認定の条件をクリアできません。

以下で項目の内容と配点を記載しております。各項目をクリックすると、さらに詳細な説明をご覧いただけるようになっております。

1.事業計画

小項目配点
乗務員の休憩・睡眠施設の保守、管理は適正か。1点

2.帳票類の整備・報告等

小項目配点
事故記録が適正に記録・保存されているか。1点
運転者台帳が適正に作成・保存されているか。1点
車両台帳が整備され、適正に作成・保存されているか。1点

3.運行管理など

小項目配点
運行管理規定が定められているか。1点
運行管理者に所定の研修を受けさせているか。1点
事業計画に従い、必用な数の運転者を確保しているか。1点
過労防止を配慮した勤務時間、乗務時間を定め、これを基に乗務割が作成され、休憩時間、睡眠のための時間が適正に管理されているか。3点
過積載による運送を行っていないか。3点
点呼の実施及びその記録・保存は適正か。3点
乗務等の記録(=運転日報等)の作成・保存は適正か。3点
運行記録計(タコグラフなど)による記録・保存・活用は適正か。1点
運行指示書の作成、指示、携行、保存は適正か。1点
乗務員に対する輸送の安全確保に必用な指導監督を行っているか。3点
特定の運転者に対して特別な指導を行っているか。1点
特定の運転者に対して適正診断を受けさせているか。2点

4.車両管理など

小項目配点
整備管理規定が定められているか。1点
整備管理者に所定の研修を受けさせているか。1点
日常点検規準を作成し、これに基づき点検を適正に行っているか。1点
定期点検基準を作成し、これに基づき適正に点検・整備を行い、点検整備記録簿が保存されているか。3点

5.労働基準法など

小項目配点
就業規則が制定され労働基準監督署に届け出されているか。1点
36協定が締結され届出されているか。1点
労働時間・休日労働について違法性はないか(運転時間は除く)。1点
所要の健康診断を実施し、その記録・保存が適正か。3点

 

②運輸安全マネジメントに対する取り組み状況

Gマーク申請をする年の7月1日現在の運輸安全マネジメントに対する取組状況が評価され、配点は3点です。運輸安全マネジメントに対する取組状況の詳細を知りたい方は下記の小項目の内容をクリックしてください。

6.運輸安全マネジメントに対する取り組み状況

小項目配点
運輸安全マネジメントを的確に実施し、輸送の安全に関する計画の作成、実行、評価および改善の一連の過程を円滑に進めているか。3点

 

③事故や違反の状況

この項目は「事故の実績」と「行政処分の実績」の2つの分類され配点は40点、合格基準は21点です。たとえ、安全性に対する取組状況が40点満点であっても、事故や違反の状況で21点以上取れないとGマーク認定の条件をクリアできません。

事故や違反の状況の評価内容を詳しく知りたい方は、下記の項目名をクリックするとご覧いただけます。

7.事故や違反の状況

小項目配点
■事故の実績■
Gマーク申請をする年の11月30日からさかのぼって3年間に、事業所の事業用自動車が有責の第一当事者となる、自動車事故報告規則第2号各号に定める事故がないか。
20点
■行政処分の実績■
Gマーク申請をする年の11月30日時点で、監査や巡回指導の実施による行政処分の点数が付加されていないか。点数がある場合は、累積違反点数は何点か。
20点
※行政処分は会社単位ではなく営業所単位で判断されます。

 

安全性に対する取組の状況

Gマーク申請をする年の7月1日までの間に下記の安全性に対する取り組みを積極的に行っていかが評価されます。

配点は20点で、合格基準は12点です。安全性に対する取組状況や事故や違反の実績が合格基準以上の点数を取っても、安全性に対する取組状況で12点以上取れないとGマーク認定の条件をクリアできません。

8.安全性に対する取組の積極性

小項目配点
事故防止マニュアルを活用している。2点
事業所内で安全対策会議を定期的に実施している。3点
荷主企業、協力会社または下請会社との安全対策会議を定期的に実施している。2点
自社内独自の運転者研修等を実施している。3点
外部の研修機関・研修会へ運転者などを派遣している。2点
特定の運転者以外にも適正診断(一般診断)を計画的に受診させている。2点
安全運行につながる省エネ運転を実施し、その結果に基づき個別の指導教育を行っている。1点
定期的に「運転記録証明書」を取り寄せ、事故、違反実態を把握して、個別指導に活用している。2点
グリーン経営認証やISO9000シリーズまたは14000シリーズ等を取得している。1点
過去に行政、外部機関、トラック協会から輸送の安全に関する表彰を受けたことがある。1点
輸送の安全に関する自主的、積極的、独創的、先進的または高度な取り組みを実施している。1点

 

まとめ

Gマーク申請の条件の一つである評価項目は、地方実施機関の巡回指導で評価されます。評価の結果が基準点に達しない場合は申請不可となってしまいます。そのため、安全に対する意識と、日ごろの帳票類の管理・保存が明暗を分けることになります。

 

Gマーク申請をしたい。でも帳票類の管理が適正にできているか自身がないというトラック運送事業者様は、運送業支援専門の名古屋市は名駅「行政書士事務所シフトアップ」までお気軽にご相談ください。

いますぐ無料相談は 052-485-9989 または 080-3687-6848 まで

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